とりあえずスペインで日記

海外生活・スペイン語勉強・海外のあれこれを気長に書いていくブログです。

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スペイン・南米の人たちの10月12日ナショナルデー

10月12日ナショナルデー

こんにちは!

 

昨日、10月12日はスペインナショナルデーでしたので、町中がパレードで賑わい、町は兵隊さんの行進。空は戦闘機が飛びまわるという、町全体が盛り上がるイベントです。

 

そのイベントに行ってきました。

 

ナショナルデーとは

 

コロンブスがあるいはコロンブスの日は、アメリカ州の多くの国々における祝祭日。1492年10月12日にクリストファー・コロンブスによるアメリカ大陸への発見および到着を祝う。アメリカ合衆国では「Columbus Day 」(コロンブスの日)、ラテンアメリカでは「Día de la Raza 」(民族の日)と呼ばれ、宗教的な祭としてピラールの聖母を祝うスペインでは「Día de la Hispanidad 」、「Fiesta Nacional 」と呼ばれている。またベリーズウルグアイでは「Día de las Américas」(アメリカの日)、バハマでは「Discovery Day 」(発見の日)、アルゼンチンでは「Día del Respeto a la Diversidad Cultural 」(文化の違いを尊重する日)、イタリアおよび世界中のリトル・イタリーでは「Giornata Nazionale di Cristoforo Colombo 」または「Festa Nazionale di Cristoforo Colombo 」と呼ばれている[1][2]。18世紀終盤から非公式に祝われており、20世紀初頭から様々な国々で正式に祝われるようになった。

 Wikiペディアより

 

つまり、コロンブスがアメリカ大陸を見つけた日を記念して、祝おう!

というもの。

軍事パレードが行われ、兵隊さんたちが道を歩きまわります。

 

 

その一方で

このナショナルデーでですが、各国いろいろな意見があります。

 

というのも。

南米を見つけたコロンブスですが、

南米はこのコロンブスの発見があったため、植民地化され、奴隷にされ、暗い南米の歴史を持つこととなりました。

自分らの奴隷・植民地化したことを祝われるという屈辱

 

他の国では

その一方では、暗い歴史はあるけれども、白人と私たち南米の人たちが出会った一つの記念ではないか。

という前向きな考え方の国もあります。

 

上記のWiki引用であるように、呼び名がそれぞれ違うのは、先ほど説明した、国によってこの10月12日のとらえ方がそれぞれ違うという理由です。

 

スぺイン

中南米への植民地化の第一歩を記念

コスタリカ

El día de la Raza y de la Hispanidad二つの世界の出会いを記念

コロンビア

Día de las Culturas 様々な文化が融合し、自分たちの国が出来上がったことを記念

ベネズエラ

ヨーロッパ人に対する先住民抵抗の日として。

 

国によっては、それぞれ違うとらえ方をしているのが特徴的です。

 

ただ、ここスペインでは、植民地化を記念してパレード

(実際祝う人達はそんなつもりではなく、祝日だからという習慣の意味合いが強い)

を対抗するような形で、自分たちの文化的視点で祝おうという動きがあります。

 

少し前置きが長くなりましたが、こういった説明があったうえで南米の人たちがスペインでナショナルデーを祝う姿を見るとまた違った見え方がするかと思いました。

 

スペインでのパレードの様子

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Latinoという駅周辺ではそれぞれの国の民族衣装を来て踊り歩きます。

 

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それぞれの国の特徴的なダンスや色使いがとても印象的です。

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小さい子供も踊っていたりで見ているだけでうっとりしてしまいます。

可愛いだけでなく、ダンスもしっかりしており、この年でこのレベル?!と思ってしまうほど上手なので、これぞラテン文化!って感じです 

 

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みんな綺麗でした!

ミニスカで踊っていたので、お尻とパンツが・・・・

と思っていたら、しゃがんで、パンツを撮ろうと必死なおじさんがいてつい苦笑。

日本のコミケにもそういう光景よく見かけるので、エロは世界共通だな・・・とつい一人で納得。

 

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このパレードはLa Latinaという場所で行われていて、Latinaはラテンの人という意味で、南米の人を指します。

 

このパレードはペルー・ボリビアなどの人たちが民族衣装を着て踊るというもの。

一見、楽しくナショナルデーを祝っているように思いますが、

一緒に見に行ったチリ人の女の子が、実はスペインのナショナルデーを単純に祝っているわけではないんだよ。とポツリポツリと上記のような事を説明してくれました。

 

スペインは植民地化の第一歩を祝っているが、

植民地化された中南米の人たちは

植民地化されたことではなく、アメリカ大陸が世界に発見されたという事を祝っています。

同じ祝い事でも、内容は全然異なり、それぞれの国の思入れなども違います。

 

パレード自体は楽しそうで、みんな楽しく踊っていたんですが、

そういった理由、歴史的背景を聞くと全然楽しくない!

 

そう考えると、中南米の人たちが持つ明るさ。陽気さというのは、こういったところからきてるのかなーとか考えさせられます。

歴史的事実を受け入れ、前向きに生きる彼らを尊敬のまなざしで見ざる負えないです。

一つの視点ではなく、いろんな視点で物事を見てみるのも、大切だなと改めて実感したナショナルデーでした。