【体験記②】San Sebastián -Ondarroa 北の道2日目|自転車で行くカミーノ巡礼
こんにちは
前回の記事に引き続き、カミーノ巡礼1日目です。
この記事はカミーノ中に書いた下書きに、カミーノ終了後に編集+コメント追加したので、若干テンションの差が見受けられるとは思いますが、ご了承ください。
二日目・出発
ペレグリーノ朝は早い
と聞いていたので、一応6時に起床し、7時に出発開始した。
「〜の朝は早い」って言いたかっただけ。
とりあえずサンセバスチャンの中心街のカフェで朝ご飯を食べて出発
とりあえず、黄色い矢印を見つけてはそれに沿ってはいたものの、カミーノの印は徒歩者向けに書かれているので、
まぁ山も山、ド山。
ここ通れないんじゃなねというような山道を進まなければならず、自転車。チャリラーには過酷な道。
2日目にして、何度ももう帰っちゃおうかなと思うぐらいな急な坂や階段・岩道が多く、1日目とは全く違った、山道が続いていました。
きついもきつい。
疲れと暑さで
汗で塩ラーメンが作れるんじゃないんかってぐらい汗。汗。汗。
それもこの日35度以上で一番暑い日でした。
それなのに、お山さんはドSでここ普通には通れないんだけど。っていう道ばかりだしてきます。
もうね、歩いてるとか、自転車押して進んでるとかじゃない
自転車担いじゃってるような状態。
もうやりたくないね、カミーノ巡礼を自転車で。
景色は最高!!
カミーノと聞くと田園が続いて、色とりどりの花が両脇に咲き、そよ風が吹いているところを歩く
そんなイメージありませんか?
ほとんどがそんな景色ではなく、ほとんどが道路や森林の中ばかり。
割合で言えば7:3ぐらいで想像する素敵な景色があるかと思います。
もちろん3です。
まだまだ進んではないので、断言できないですけど、この区間サンセバスチャンから進んだカミーノにはそんな素敵な景色が続いていました。
海岸沿いを進み、潮風を感じながら、素敵な景色を見ることができました。
カミーノ終了後更新2019/09/07
ほとんどの景色が結構きれいで、おぉと思う景色があった
でも、前半で思って、後半はほとんど疲れている状態が続いていたので、後半は心が全然動かなかった
今思うとそんな感じ。
つまり前半から私は疲れ切っていたということ
それが北の道の魅力なのかなと思ったり。
正直疲れすぎて、その景色を見ても何にも思わなかったですけどね。。
道中にペレグリーノのための水補給所+スタンプを発見
どうやら周辺の民家の人たちがボランティア精神で水やスタンプを置いているらしい
お金は置かないでくださいと書いてあったのが印象的だった
精神的に疲れ切っている私には泣ける
ただ、サンティアゴまで795kmにも泣けた
鉄人おっさんとの遭遇
上記で記述した山々を抜け、山の山頂に到着すると自転車はこっち。徒歩はこっちという標識が。
山の山頂から下れる!わーいと小学生の夏休みのような高揚感とともにバカ丸出しで、坂を下り急ぐと
まさかの通行止め。
通ることができないということで、どうしたらいいのか聞いても、戻るしかないの一点張り。
坂の前になんか貼っとけよと思ってもしゃーないものはしゃーない。
地獄のような坂を自転車を押しながら登る苦行がスタート。
おんもいリュックを積んだ自転車をせっせとアリさんのように運ぶ姿は、もうもはや私はアリになったんじゃないかと思わせるほど、運ぶ以外考えられないというようなスタイル。
登りきった直後、
ちょっぴり小太りで、ヒゲが白髪になっていて自転車には装備品完全搭載のおっさんが
やったー坂だぁー
みたいな顔で、この坂を下ろうとしているではありませんか。
そこですかさず止める私
おじい、この先行き止まりやで。
この一言から、私たちの自転車同行が始まりました。
おっさんの恩返し
坂道を下るまえにこのおっさんの笑顔を守った私はこのおっさんと徒歩ルートで一緒に下山することに。
色々お互いの話をし、
この私が笑顔を守ったおじさんは
ドイツ人
54歳
自転車が趣味
フランスから自転車旅行をしている
ということが判明。
次のホテルも決まっているとのことだったので、そこまで来る?多分一緒に泊まれるよとのお誘いが。
もちろん同伴させてもらい、自転車旅行がスタート。
このおっさん自転車の鉄人
徐々に一緒に道を進んでいくと、さらに疑問が。 あれこのじじい休まなくね・・・
ちょっと休もうよ!と声をかけるとof courseと笑顔で答えてくれるあぁなんだ自分も休みたかったんじゃん!
素直になっちゃいなYOとか思いつつも、休憩を取りながら進む。
また新たな山が出現し、ぜえぜえしながらも進むが、またさらに疑問。
あれ、このじじい息上がってなくね
っていうか汗かいてなくね
恐る恐る聞いてみると、
このおじさん毎日90キロ走っているらしい。。。
今日も90キロ走るって。。
地獄のトレースの始まり
これも何かの縁だし、
今日の目標の街を普通に通り越し、おじさんの目的地まで付いていこうと決意
しかしそこから地獄のスタート。
カミーノ巡礼とは少し外れたコースを進み、国道ルートをガンガン進んでいくおっさん。
しかも全然ペースが落ちない。
足がブリキなんじゃねぇかと思って触ってもプニプニしているし、どこからそんなパワーがわくのか疑問。
ゼイゼイ息切れしている私を常に気にし、程よいところで休憩してくれたり、待っていてくれた人してなんと優男とはこの人の代名詞なんじゃないかと思うほどの優しさ。
スペインで3つ大きな山があるうちの1つを登るという時にも難なく進み、
徐々にわたしが足を引っ張っていく。
本当に申し訳ないと思う。最初にこのじじいって思ったことを。
さらには食べなーって新品のハリボーグミの半分をくれた事
これには脱帽
こんなおっさんになりたいわと思いながら、もう進まんでくれジジイ
と思う性格の悪い私。
そんな感じで計4つの山を越え目的地の街の1つ手前まで着くことができたわけですが、その時点でもう60キロ進み、おっさんもスタートが同じ地点だったので、その時点で60キロは自転車を漕ぎ、約9時間の走行時間
普通のカミーノ巡礼であれば自転車の場合、50キロ進めば上出来なレベル
しかし、私たちはそれをはるかに超す走行距離と時間を費やしていました。
それでも笑顔で
さぁ目的地へ出発だとかかますじじい
私の唇わわなわな震え、膝もガクガク震え
お、おぅ、でも・・無理かもしれん・・
という力しか残っていませんでした。
それでも私の最後の力を押し切り、さぁいくぞと意気揚々に出発したドイツじじい。
しょうがなく付いていくしかありませんでした。。。
私、途中リタイヤ
おっちゃんの無尽蔵な体力についていけなくなり、すまんが、先行ってくれ・・・
と伝えまた会おうの握手をし別れ。
この時点でDeboから南に行ったところで、道路しかない場所。
どうしようもできないので、野宿しようと思ったが、する場所もなくしまいには雨が降りそうな雲行き。
これは覚悟を決めて進むしかないと決意するもリタイヤするほどの体力、hpが残っていない状態。
そこで、自転車ほっぽり投げ2時間ほど車ガンガン通る横の草むらで休憩
休憩後オンダロアというカミーノに関係ない街に到着し、ホテルを探すも満室
ペンションに行くにも誰もおらず。
もはやカミノデサンティアゴではなくなってしまった
なすすべがなくなった私は野宿をすることになりました。
山の上まで登り人がこなさそうなところを探すとベンチがあったので、ベンチに寝袋をひき仮眠
もちろん快適なわけもなく全然眠れずさらには風もビュービューと吹いてきたので、約2時間の睡眠ぐらいしか出来ず、朝6時起床
携帯のバッテリーもそこをついていたので、なんの電子機器もないまま出発せざるを得ない状態に。
またもや次の日の目的地の方向・宿泊先がわからないまま
3日目出発前メモ帳内
寝不足・体調最悪な状態でスタートする3日目ですが、もしかしたら、ビルバオ方面に行けばまたおっちゃんに会えるかもと期待