【体験記①】 Irúnーsan Sebastián 北の道1日目|自転車で行くカミーノ巡礼
こんにちは
前回の記事に引き続き、カミーノ巡礼1日目です。
この記事はカミーノ中に書いた下書きに、カミーノ終了後に編集+コメント追加したので、若干テンションの差が見受けられるとは思いますが、ご了承ください。
1日目出発前
無事、自転車を新幹線Renfeに乗せることができ、MadridマドリードからIrúnイルンへ移動しました。
朝8時にMadridマドリードを出発し、Irúnイルンへ14時に到着する予定。
約6時間の移動となります。
お尻割れそう・・・
途中、工事があったため、サンセバスチャンでローカル線へ乗り換え、イルンに到着する予定ですが、疲れそうです。
家からチャマルティンまで自転車運ぶの一苦労だったのに、乗り換えって。泣
Irun まで電車ないらしいからサンセバスチャンで日本から持ってきた柿ピーむしゃぶりつくしてる pic.twitter.com/C9UH63LdIM
— りょー@🇪🇸 (@pawnspanish) July 23, 2019
14時に到着予定なので、巡礼者向けの宿泊施設が空いていない可能性を考えると、イルンでゆっくりしてから、明日の朝出発するか
イルンへ到着次第、出来るだけ進みサンセバスチャンへ行くか
この選択肢
ググってみるとホテルがどこも高く、ほとんど50ユーロ以上。。。
寝るだけに50かぁと途方にくれていると
なんと18ユーロの宿発見!!
と思ったらまさかの場所はサンセバスチャン
こりゃサンセバスチャン行くしかないな。。
ただ、
イルンとサンセバスチャン間には大きな山があり、それを登るのが一番の難所
さらにイルンへ到着次第出発するので15時ないし16時スタートになってしまうのが悩むところ
さぁどうしようか・・・
1日目イルン(Irún) ーサンセバスチャン(San Sebastián)
結果行くことにしました。
イルンに到着したのが14:30ごろ
自転車を組み立て、イルンのクレデンシア探しに時間がかかり出発したのが15:30ぐらい
クレデンシアってどこで貰えばいいのか困りに困ってとりあえず観光オフィスに行くことに。
まさかのまさかでしまっており、困り果てました。
調べてみるとどこでも押してくれるって事を発見
どこでもってなんだよ・・・・とさらに迷宮入り
The credential of the Camino de Santiago - Vivecamino
とりあえず、カミーノの推しの教会(こんなこと書いたら怒られそうw)に行くことも考えましたが、巡礼者向けの宿泊施設に行きスタンプを押してもらうことに。
近くにBowlingというペンションがあったので、そこに行き
スタンプだけ欲しいんだけど押してけれー
と頼んだら、嫌な顔をしながら渋々ハンコをポン
あれ、なんか聞いてた話と違くないw?
ハンコだけでも、みんなすごい友好的とかなんとか、、、
聞いてたのと違う。。。宿泊しない奴が突然きてお願いされたらそれもそうか。。。
とまぁハンコをゲットしたので、特に興味のない街イルンとは30分でおさらば
私のカミノデサンティアゴのスタート地を閉まっていて無駄に歩かされた観光オフィスに決定?w
やっとカミーノがスタート!
野菜おじさんとの遭遇
ブラーと道なりに進んでいると全くわからなくなって地図を見に自転車を止め、地図を見ながら荷物の整理をしていると
いかついサングラスをした金髪の小太りのおじさんが
1リットルサイズはあるタッパーに大量の野菜を入れ、むしゃむしゃと食べながら向かってくるではありませんか。。。。
ドラゴンクエストでいうなら戦闘モードに入ってもいいような風貌にそれに相反する体に優しいナチュラルスタイルです。
画像はイメージです
これにサングラスして小太り
えーまた変なのきたなー
と思っていたら
『俺ここに住んでんだ。』
『(モンスターの住処に入り込んじゃったよ)あぁそうなんだ』
『どした?カミーノか?迷ってないか?どこ行くんだ?今日は暑いぞ、水たくさん飲めよ』
などなど、道を教えてくれたり、どんなところか至れり尽くせりの優しく野菜にも優しいおじさん
トロールだとか、見た目で判断してしまった愚かな私を許してください
トロールとは言ってない
トロールおじさんの甲斐あってか、
正規の道を順調に進み、特に問題もなくいい感じで鼻歌なんか吹きながら、このまま700キロ余裕で進んじゃうぞーなんて立ち漕ぎで進んで行きました。
その後の地獄も知らずに。
山越えチャリゴロシ
余裕のよっちゃんをかましながら、のんきに進んでいくと雲行きが怪しくなってきました。
天気はカンカンの晴天、私の顔は徐々に
あれ、あれれ。。
というのも、1日目出発前に書いたように、山を登らなければいけないわけです。
この北の道。
でも、正直舐めていましたよね、全立ち漕ぎでいけちゃうでしょってぐらい。
うん、その時の自分をぶん殴ってやりたいです。
山が約4つほど続いており、最初の山を登るのに結構急な坂が続きます。
歩きなら、ホイホイいけちゃいうような坂でも、自転車+荷物だとわけが違います。
巨人の星でうさぎ跳びで校庭10周するぐらいの辛さです。
巨人の星知っている人少なさそう・・
したことないけど、多分そのぐらい辛いと。。。思う
何度も何度も休憩し、何で自転車で来ちゃったんだろうと後悔を繰り返しながら
1つ目の山の頂上に到着
サンセバスチャン着いた
— りょー@🇪🇸 (@pawnspanish) July 23, 2019
もうKAERITAI!!
疲れた… pic.twitter.com/IRDTN3oLC3
そこからは大きな坂などもなく登山自体は問題はなかったですが、
問題は自転車という点。
道は凸凹で岩があればもちろん自転車がパーティしてるんですか?ってぐらい飛び跳ねてしまい、
こういった道でも押して進まなければなりませんでした。
これがまたもや地獄
どのくらい地獄かっていうと
かかと地面につけずにつま先立ちだけで1週間暮らすぐらい地獄
自分で書いてて意味が、それほど足はパンパンになり、
それがずーーーーっと続き
結局、そのルートを歩くには3時間と言われているのに、
4時間以上かかってしまい、心も体もズタボロ
残りは下り坂!いいえ、転落
登り道はとうとう終わり、残りは下り坂、やっと楽になる!と安心したのもつかの間
自殺これからするんですか?というぐらいの急な下り坂が現れます。
歩くのはもちろん難なく
そう、私は自転車なのです。
まぁスピードが上がる上がる。魔女の宅急便のあのウォーリーを探せの子の気持ちがわかるぐらいスピードが出ちゃいます。(名前はトンボ)
そのため、常にブレーキコントロールを心がけなければならず、さらに地面の凸凹にも気をつけなければならないという状態です。
このまま飛ばないかな。。。と思うほど気持ちい風を切ることができ、
ははは、これぞ徒歩にはない自転車の特権じゃーい!
などと意気揚々になると、岩などにぶつかり死の危険を感じるというような状態です。
それでもやはり、注意しつつも素早く移動でき、さらに涼しい風を浴びることができる
自転車ならでもメリットの1つでもあります。
ただ、最後の最後本当に勘弁してくれ。。。と思ったのは
その急な坂の角度で階段が続く場所があるという点。
自転車の天敵・階段
下れば下るほど、自転車がリズムを刻みPut your hand up!状態になります。
これは本当にきつかった。
船で移動
階段地獄を終えると湾が見えてきました。
海が内陸部まで食い込んでいるため、向こうの街まで船に乗っていかなければなりません。
船は常に行き来をしているので、どこに停泊したかすぐわかるので、その方向に向かうとすぐわかりました。
巡礼者はタダだよー
的な期待をしながら乗船したらまさかの平等主義システム!!(=有料)
まぁ良しとしましょう。有料なのはもちろん
と思って支払おうとしたら自転車にも追加料金が必要とのこと。
なんて商売上手なのよと心の中でツッコミつつ支払い乗船。
乗船時間約2分ほどで向こう岸へ到着
なんの感動もなく終了。
ちなみにこの街で行き交う人々は本当に優しくて、通りすがっただけなのに、
冷たい水いるか?向こうに飲み場あるぞ!
リュックと自転車はこの暑さ辛いだろ、ちゃんと水飲めよ!
などなど、こんなファッキンアジア人の私に優しく声をかけてくれて、、、
本当に嬉しい。住みたいとは思わないけど。
港町を抜けると山を再度登り、サンセバスチャンに到着
今回私は、予約したドミトリーがサンセバスチャンのちょっと南方面にあったため、そこを通らず、南下しカミーノから離れました。
中心街から離れた私が宿泊したドミトリーはこちら
まるできれいな監獄
1人旅の人から、家族連れまで多くのタイプの宿泊者がいます。
どちらかというと、家族が多い印象です。
WIFIは・・・・
全然繋がらず、この記事もオフラインで書いているような状態。
ただ、スタッフはとても親切で、充電器の貸し出し貸して欲しいというお願いにも対応してく色々なホテルの周辺の情報などを快く教えてくれます。
気になったのが、カミーノのコースから外れているこのホテル、コンデンシャルのスタンプが押せるのかという点。
恐る恐る聞いてみると、
え、このホテルのでいいなら全然押すよ
と即OK
この後うち来ない?
の返答に
好きな女の子がこのぐらいで返してくれたらいいのになぁと思うほどの即答でした。
あれ、本当にどこのでもいいんじゃないか?と思ってきました。
1日目終了
という感じで1日目は終了
イルン15時半出発
ホテル21時着
約6時間のカミーノでした。
※途中道に迷い2時間さまよったので、もっと早くつけたと思います。
使用金額
18ユーロ(ホテル)
3ユーロ(水)
5ユーロ(マックでハンバーガ3つ・アイス・ポテト)
計26ユーロ
反省点
ちょっと山をなめていたのと尋常じゃないエネルギー消費量で、手持ちの柿ピーがなければ空腹で、山の中で死んでいたと思う。
明日からは常に何か食べられるぐらい食料を持つように。
(2日目出発前のメモ帳内)
明日から、朝出発昼過ぎごろ目的地到着。というようなカミーノスタイルになるので、出来るだけ、疲れはとっておきたい
明日はサンセバスチャンを出発し、山を登ったり降りたりしながら、海岸沿いを進んでいく感じに。
次回記事
道が通行止めで、長ーい坂道を下った後すぐ道が通行止めになっており、引き返す羽目に。
引き返し登り終わると、まさにその坂を下ろうとしているおっさんが。
引き止め、通れないと教えてあげると感謝され同行することに。
次回記事、じじいの恩返し